教師のプレゼンテーション力

本校紀要のコラム用に執筆したものを、少し変更して掲載します。

 昨年、重点研究で行う単元の構想を、教師同士でプレゼンテーションしました。プレゼン3分,質疑応答2分という短い持ち時間でのプレゼンからは、教師一人ひとりの単元にかける想いが伝わってきました。

プレゼンの仕方は様々でした。

  • レジュメを配り、それに基づいて話す人。
  • キーワードを描いたフリップを要所要所見せながら話す人。
  • 読み原稿片手に演説する人。
  • パソコンのプレゼンソフトを用いてプロジェクタで映しながら説明する人。
  • 単元構想図を模造紙大に拡大して、指しながら説明する人。

 プレゼンというと、とかく方法論がもてはやされますが、ことの本質は方法ではなく内容にあるということを忘れてはいけません。子どもに指導する際は、国語科の「話す・聞く力」の技能にねらわれているものを教えることでしょう。しかし、これはあくまでも伝える事柄の内容や構成を決められない段階における素地作りの観点であり、方法論評価はいずれにしても早期に脱却することが大切です。

 プレゼン準備は、聴衆にどうしてもらうか(なってもらうか)をゴールとして設定し、そのゴールに向かうように内容に色をつけていく作業です。すなわち、自分がやりたい方法を用いることが重要なのではなく、相手に伝えるために効果のある投げかけ方を考えることが重要なのです。

 例えば、単元構想のプレゼンの場合、聴衆は

  • その単元には価値があるか
  • 子どもの実態に即しているか
  • 実現可能か

といったことを知りたいわけですから、ただ自分の単元構想をだらだらしゃべっても意味がありません。

  • なぜその材なのか
  • なぜその流れなのか

を明らかにすることが第一義です。

 次に、相手の理解を促すために視覚効果を用いたり、例示したり、論理的あるいは情緒的に語ったりする「どんな」にあたる手立てを決めていきます。

 さらにこの例の場合は、単元構想がよりよくなるように意見をもらうことを想定していますから、単元全体の是非を問うのか、自分でつめきれなかった部分に意見をもらうのかなど、限られた時間に視点を拾ってもらえるよう山場を決めていき、ブラッシュアップしていくという展開が好ましいと考えられます。

 このように、プレゼンも目的意識をしっかりもって作り上げていけば、方法にこだわらず上達していくはずです。むしろ方法は1つにしぼって練習した方が、プレゼン内容や展開に集中できると思います。(方法をたくさん知ることは、表現幅が広がることですからとても大切ではありますが)

 プレゼンテーション力を磨けば、必ずや授業にもいかされることでしょう。教師も練習を積み重ねていけるとよいですね。

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