成長単元はメタ認知単元にしたい

 

生活科の学習には、「成長単元」と呼ばれるものがあります。

 

内容(9)の目標

自分自身の生活や成長を振り返る活動を通して,自分のことや支えてくれた人々について考えることができ,自分が大きくなったこと,自分でできるようになったこと,役割が増えたことなどが分かるとともに,これまでの生活や成長を支えてくれた人々に感謝の気持ちをもち,これからの成長への願いをもって,意欲的に生活しようとする。

(平成29年6月 「小学校学習指導要領解説 生活編」 文部科学省)

 

通常、1年生と2年生のそれぞれ終わりに行う単元です。

ここのところ巷で非難されるのは「肉親がいない家庭」「DVなど問題を抱える家庭」があるから、生活科の成長単元とか2分の1成人式やめろっていうやつですね。

 

生活科には「家族単元」がありますが、家庭の中で自分の役割をもてる喜びを感じたり、自分でできることを自分でしていこうとする自立の心を育てることが目的なので、教師がデリカシーのないものいいをしていたり、おかしな学習計画を立てたりしていない限りは、批判の対象にはならないでしょう。

 

また、「成長単元」も入学してからの学校生活を中心に取り上げるので、昔ながらのイメージをもったままでなければ、問題になるようなことはおきないと思います。

ただ、「昔ながらの学習計画」は、通過してきた大人の勝手なイメージであるだけでなく、引きずっている教師もいたりしますからよくよく注意する必要があるでしょう。それは確かだと思います。心を傷つけてからでは取り返しがつきません。

生まれたときの赤ちゃんの服など、大きさがわかる具体物があると、自分が成長してきたことがはっきりとわかります。これは主に単元の導入・初期に使うものです。子どもが自分の成長を見つめていこうとする動機付けになれば、別になんでもよいのです。

赤ちゃんのときの服やくつをとっておいてある家庭もあれば、末っ子だったからおさがりでボロボロになってもうないとかいう家庭もあるでしょう。成長単元が始まった途端によかれと思って赤ちゃんの頃のグッズや写真を猛烈にもたせてくださる方がいらっしゃいますが、そこで学級の実態を知らない第三者がうがった見方をすれば、「他の子が自分のことを気にする」となります。必ずしも当てはまる状況ではなく、意外とみんなでワイワイ見ておしまいってことも多いのですが、いずれにしてもよくよく気をつけなくてはいけないでしょうし、「よかれ」とする保護者のことをあちゃーとか思うんじゃなくて自分の説明力を反省しなくちゃいけませんね。

 

 

さてさて、タイトルにある本題。

 

学習指導要領の目標を読めば、

「成長を見つめ、成長を歓迎し、成長の意欲をもつ」

という単元であることは確かです。

 

ですから、この単元をしっかり行えと言われれば、その通り「成長単元」なのです。

ただ、私の思いとしては1年生であっても「メタ認知単元」にもしたいのです。

 

メタ認知できるようになること自体も「成長」と捉えることができますから、それを含んでの成長でしたら、別に言葉尻でどうこう言い合うつもりはありません。

 

人は、できるようになったこと・役割が増えたことを実感すれば嬉しいですし、成長を感じますし、次の意欲につながります。

でも人が自分の生き方を見つめ、幸せを追求していくためには、それだけでは足りないと思います。

 

すなわち、

自分の苦手なこと、生きにくいところを見つめ、それと「うまく」付き合っていく力です。

なんか、友達とよくけんかになっちゃうんだよな。

テストで問題間違えると落ち込みすぎちゃうんだよな。

みんなの前で発言するのは恥ずかしくて苦手なんだよね。

などなど、いろいろとあります。

 

もちろんどの単元でも言えることではありますけれど、この単元はことさら「自尊感情を高める」ことが大きなねらいだと思うのです。自尊感情を高めるというのは、「自分ってなかなかやるな」という思いをもつことでもありますけれど、自尊感情を下げる要因を取り除くことも同時に向き合うべきことだと思うのです。

 

「けんかしないで、仲良くしたいんだよな。」

「落ち込みすぎちゃうのはちっとも変わらないけれど、そのたび大丈夫だよって言ってくれる人がいるからなんとか落ち着くね。」

「まいっか。」

「発言できていないけれど、考えてはいるし。書いた文を見てもらうのもありだよね。」

 

自分の苦手なことについても、小さい子なりに見つめているものです。

だって、苦手なことはやたら指摘する周りの人がいますからね(泣笑)

 

そんなことをわざわざ取り上げて、

「いいんだよ、それで」

とか

「一緒に悩むよ」

とか

「だから手伝うんだよ」

と、みんなから声をかけてもらえれば、

自分のこともっと好きになれると思うし、周りのことももっともっと好きになれると思うのです。

 

それが当たり前であって欲しくて。

 

記事を分けることも考えましたが、だらだら書いてあっても一つにまとまっている方が、この単元について関心をもっている人が一読できた方がいいかなと思いますので、一記事にしました。

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